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給水設備

給水設備工事とは、建物内や敷地内で用途に応じて水を供給するために、タンクの設置や配管などを行う工事のことです。

目次

給水方式

水道直結方式と高架タンク方式があります。

 

水道直結方式

・水道本管の供給水圧によって建築物の必要箇所に給水する方式です。
本管から最初の水栓(カラン)までの途中に止水栓と量水器を設けます。

 

高架タンク方式

・器具、水栓に必要な圧力を確保するため、上水を受水槽に受けいれ、これをポンプで高架タンクに揚水し、重力により建築物各部に給水する方式です。

受水槽、高架タンクの設置

・屋上に設置する水槽は、建築物の構造耐力上主要な部分に緊結します。

漏水の点検および清掃

・受水槽や高架タンクの周囲には、漏水の点検および清掃のため、周囲と床または地面より60cm以上、上部は、点検・清掃ハッチ(マンホール)が付くので100cm以上のスペースを確保します。

上水用受水槽

・上水用受水槽は、建物の躯体を利用してはなりません。
ただし消火專用の受水槽であれば、躯体を利用してもよいです。
・オーバーフロー管は、余分な水を排水する管で、排水の逆流による汚染の防止、臭気、虫などのタンクヘの侵入防止のため、排水管を直結してはなりません。
・給水、貯水タンクを建築物の内部、屋上または最下階の床下に設ける場合、有効容量が2m2以上のときは、通気装置を有効に設けます。
・やむを得ず給水タンクの上部にポンプ、ボイラー、空気調和機等の機器を設置する場合、上部に床、受け皿を設ける等の措置が必要です。

配管および勾配

勾配は給水、給湯配管内の空気を抜くために、配管時に設けます。
先上がり配管と先下がり配管があります。
・先上がり配管
下から上へ給水、給湯する場合は、管内空気を蛇口など各器具から逃すように先上がり配管とします。
・先下がり配管
上から下へ給水する場合は、管内空気を高架タンクから逃すように先下がり配管とします。

配管工事

・給水管の地中埋設深さは、一般敷地では土かぶり300mm以上とします。
また、車両道路では750mm以上とします。寒冷地では凍結深度以上とします。
・給水管と排水管を平行して埋設する場合には、両配管の水平間隔は500mm以上とし、かつ、給水管は排水管の上方に埋設するものとします。
また、両配管が交差する場合も同様とします。
・配管工事中の開口部は、すべてプラグなどを用いて、異物の侵入を防止します。
・給湯配管では、温水の温度によって管が伸縮するため、管の取付工事にあたっては、伸縮を妨げないような処置を行い、適切な箇所で支持し、長い給湯配管には伸縮継手を取り付けます。
・屋内配管は躯体埋設配管を除いて、防露工事を行います。
防露方法は、断熱材および防湿テープを管に巻きます。
・配管に漏水を認めた場合は、速やかに取替え処理を行います。
シーリング材やコーキング材による修理を行ってはなりません。
・湯栓やフランジなどのパッキンは、生ゴム、皮などは使用せず、耐熱性のものを使用します。
・ウォーターハンマー(水撃作用)を防止するための計画的配慮が困難な場合は、エアチャンバーなどのウォーターハンマー防止装置を適宜設けます。
・配管が防火区画を貫通する場合には、貫通する部分および貫通する部分からそれぞれ両側に1m以内にある部分を不燃材料で造り、すき間をモルタル等の不燃材料で埋めます。
・ボイラーには、安全弁や逃し弁を設けます。
圧力が所定圧力を超えたときに作動し、蒸気や温水を逃がす装置で、これにより配管や器具の破損を防ぎます。

水圧試験

水圧試験は、管の保温、防露、塗装工事の実施前に行います。

 
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